2013年1月20日日曜日

「MAKERS 21世紀の産業革命が始まる」(著)クリス・アンダーソン:を読みかけてみて・・・


先週からKindle版で読み始めました。

進捗度50%程度ですが、この時点で大切なことだよなぁと思った点を紹介しておきます。というか再確認できたといったほうが正しいです。

 本書では3Dモデリングや3Dプリンタなどによって、リアルなモノ作りの行程に大変革が起っているという現状と、その結果起り得る将来の展望が中心に書かれています。(少なくとも読み進めている範囲では)

その変革の中心にあるコンセプトが「オープン」や「シェア」です。この点について著者は、

「オープンハードウェア」の動きは、オープンソースがソフトウェアの世界にもたらしたのと同じ事を、今度は物質的なモノの世界に起こしている。

とオープンソースが実現していきた世界に関連づけています。

オープンソース活動とは、Linuxに代表されるように世界中の技術者が開発に参加できる仕組みを通じて、よりよいものを作っていこうとするコミュニティーそのものとも言えます。

この考え方は個人クリエイターにとって非常に重要です。作り手過多な時代とは、よりコンテンツそのものの価値に注目される時代でもあります。アイデアやノウハウは、大勢の人々の間でシェアされる環境(コミュニティ)を通して産まれてくるものが、より価値の高いものとして支持を受けやすくなってくるといったことにつながるのです。

 そういう意味では、今後個人クリエイターにとっての「持つべきもの持たざるもの」との差は、オープンな自分シンクタンク的機能を有したコミュニティそのものの存在になると思います。考えますが、皆さんは如何でしょうか。

まぁ、ともかく、早く全部読みきれよという話ですけども。

※読後の追記
コミュニティ内外でのアイデアやノウハウの発信は、「模倣される」リスクも当然あります。本書ではそれらをリスクと捉えずにコミュニティの一員として扱っていこういう姿勢です。僕もこれには大賛成です。日本でも既にそういった動きは広範囲に拡がっていますが、まだまだ一方的な発信に留まっているように思います。今後の流れに注目ですね。

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